- 所属・役職
- コンプライアンス推進室 室長
- 入社年度
- 2020年度
- 前職
- 法律事務所・弁護士
- キャリア
- 2020年9月~ コンプライアンス推進室 副室長
2022年5月~ コンプライアンス推進室 室長
VTへの入社理由
前職は広島の法律事務所で弁護士として働いていました。しかし仕事の量が多く、平日の夜や週末も仕事に追われる日々で、家族との時間が思うように取れませんでした。 そこで、もう少しプライベートと仕事のバランスを取りたいと考え、企業法務への転職を考えました。
VTに興味を持ったのは、当時子育ても大変だったので妻の実家の近くに引っ越したいと思い、名古屋での転職を検討していたからです。VTではM&Aなど、法律事務所でもなかなか経験できない幅広い企業法務の業務に携われると思い、自分のキャリアアップにも繋がると考えて入社しました。
仕事内容について
日常業務としては、グループ全体の契約書や規程のレビュー、コンプライアンス推進のための各種発信・指導などがあります。また、上場企業として必要な開示書類の作成、M&Aの法務労務デューデリジェンス(以下、法務労務DD)や内部通報にもコンプライアンス推進室が関わっています。
難易度の高い業務もありますが、多岐にわたる業務を経験できており非常に充実感を感じています。
印象に残っている業務
一つは、M&Aの法務労務DDに携わったことが印象に残っています。どの案件もとても苦労しましたが、経験者の協力を得たり、わからないことはその都度必死に調べたりしながら進めることができました。他の弁護士でもM&A案件に携わる機会はそう多くないと思うので、貴重な経験を積んでいることに感謝しています。
それから、トラブルの後始末に携わるのではなく、事前にトラブルを防ぐための手段を考えることは楽しいと感じています。私が前職で担当していた裁判などは、すでに何かしらの問題が起きており、後処理しかできません。しかも、その後処理には大抵それなりの時間・労力・費用が必要になります。一方で、問題点を想像しながら、どこに障害があるのか、どこに問題があるのかを見つけ、それに対して適切な対策を講じることができれば、トラブルの芽を摘むことができ、後処理に時間等をとられることはありません。
子会社からは様々な形で情報が寄せられます。例えば、今度契約を結ぼうとしているがリスクはないか、ある社員に懲戒処分を考えているがどう思うかなどです。私の立場からすると、様々な方法で対策を講じることができるということは、楽しいと感じています。
VTに入社してみて
ほぼ100%に近いレベルで入社時の期待を叶えることができていると思います。
企業法務と呼ばれる分野において、M&A、上場会社特有の業務、英文契約書レビュー等の海外子会社に関する業務など多岐にわたる経験を積むことができています。VTでは業務について細かく指示されることは少なく、大まかな目標を提示されて自分で考えて進めていくことが求められます。自身の裁量を活かしながら仕事に取り組めるので、やりがいを感じることができています。
また、プライベートと仕事のバランスは大きく改善され、かなり余裕を持って過ごせるようになりました。家族との時間を確保することができ、非常に満足しています。
今後取り組んでいきたいこと
全社レベルでのコンプライアンス推進や底上げ、海外子会社の管理体制強化が課題だと感じています。コンプライアンス推進室のメンバーを増員することで、これらの課題にも取り組んでいきたいです。
また、将来的にコンプライアンス推進室の人数が増えた際には、業務の質が個々のメンバーによって異ならないようにする必要があると考えています。そのため、新しいメンバーが入って仕事を始めた際にスムーズに引き継げるような情報を準備する必要があると考えて、業務の棚卸、不要な業務の見直しをして、必要な業務をルーティン化できるような準備しています。
余力を確保して様々な課題に取り組むためにも、まずはこれらの準備を早めに行いたいです。
※ 社員の所属組織および取材内容は2023年9月時点のものになります。