法務の募集背景と魅力を室長に聞いてみました

【追記:2024年11月】
当インタビューは、2023年11月時点の内容となっており、コンプライアンス推進室の人員構成など、最新の情報とは異なる内容が含まれます。

はじめに

今回の社内報は、現在絶賛募集中である法務・コンプライアンスの募集についてです。

募集の内容をより具体化するために、コンプライアンス推進室 室長の小野さん(以下、Ono)に、募集の背景やコンプライアンス推進室の現状・展望など、様々な内容のインタビューをさせていただきました!

募集内容に記載している以上の生々しい話を記載しているので、弊社の選考を受けようか迷っている方、 法務への転職を検討してる方などに、広く参考にして頂けると嬉しいです。

ちなみに、法務・コンプライアンスの募集内容はこちらから確認できます。
詳しくは以下のページをご確認ください。

目次

1.入社の経緯とミッション
2.具体的な業務内容
3.コンプライアンス推進室の魅力
4.現在の課題
5.募集背景
6.求める人物像
7.思い描く未来像
8.おわりに

入社の経緯とミッション

Nakanishi:小野さん、今日はインタビューのためにお時間をいただきありがとうございます。コンプライアンス推進室について、コンプライアンス推進室での募集について、様々なお話を聞かせてください。

Ono:こちらこそ、よろしくお願いします。

小野さんの写真

▲コンプライアンス推進室 室長の小野さん

Nakanishi:初めに、小野さんが入社した頃のことを振り返ってみたいと思います。その頃は、コンプライアンス推進室の室長を務めていた前任の安藤さんがVTの監査役に就任する、というタイミングでした。小野さんはその後任としての入社だったと思うんですけど、まずは入社の経緯やきっかけを教えてもらえますか?

Ono:前職は広島の法律事務所で弁護士として勤務していたんですけど、家族との時間が十分取れていませんでした。なので弁護士じゃなくて、会社で企業法務として働ければもう少しプライベートと仕事のバランスを取りやすくなるんじゃないかなと思って、転職を考えました。

そのときちょっと子育ても大変だったので、妻の実家の近くに引っ越したいなと思って名古屋での転職を考えていた中でVTを見つけました。M&Aとか法律事務所だと経験できないので、VTに入ったらそういった企業法務全般ができるようになるんじゃないかなと。そうすると自分のキャリアアップにも繋がるのでいいかなと思って入社しました。

Nakanishi:私が知る限り、VTとして初めての弁護士資格をもった社員の入社だったと思うんですけど、前任の安藤さんや役員から求められていた役割とかミッションみたいなものがあれば、教えてもらえますか?

Ono:明確にこういう風になってほしいとか、っていうのは言われていなかったです。(自分にとって)一般の会社で働くっていうのは初めてのことで色々わからないこともあるし、ましてや上場企業だし持株会社だし、っていう色々特殊なところがあったので、自分の意識的にも安藤さんができていたことを早く一通りできるようにならないといけない、と考えていました。なので、そこが自分の中でゴールというか、最低限の目標になっていました。

Nakanishi:なるほど。その目標に小野さんの謙虚な人柄が表れている気がします。
また、そのタイミングでVTのコンプライアンス推進室としては、小野さんだけではなく江藤さんも同時期に入社して2人体制になったと思うんですけど。その変化については何か思っていたこととかありますか?

Ono:安藤さんから聞いた話ですけど、僕と江藤さん2人になるから、「自分がやっていたときより、たくさんのことをできるはずだ」っていうようなことを言われたのは覚えています。なので、最低限安藤さんがやってたことを早くできるようになって、それプラスαで今までできていなかったことをやらないといけないのかな、っていうのは思っていました。

小野さんと江藤さんの写真

▲コンプライアンス推進室 小野さんと江藤さん

具体的な業務内容

Nakanishi:実際に安藤さんがやっていた業務、言い換えれば小野さんが入社して取り組んでいる業務について、具体的に説明してもらえますか。

Ono:そうですね。契約書のチェック、規程のチェック、M&Aの法務労務デューデリジェンス(以下法務労務DD)などです。

それと、難しいなと日々思っているのが内部通報の対応です。内部通報っていうのは一つ一つ案件が違っているので、こういう風に対応すれば大丈夫っていう型みたいなものがそこまで無いんです。なので、問題になってる人が所属している会社の人間関係とか、その会社のどの人にどういう風に話を持っていって動いてもらったらいいのかとか、その都度その都度考えないといけないんです。これは法律知識があるから、とかそういうレベルの問題じゃなくて、その会社のことをどれだけよくわかっているか、っていうことが対応を考える上で前提の材料になってくるので。そこが今もですけど、一番対応に苦慮している業務ですかね。

あとは上場会社であることによって開示しないといけない書類があるんですけど、そういった書類の作成とかにもコンプライアンス推進室は関与していて。 そこまでは正直、入社するときには想定してなかったので。入社してから本当に幅広いことをやっているんだなと思いました。

コンプライアンス推進室の魅力

Nakanishi:本当に幅広い業務範囲ですよね。他社の求人をよくチェックしている採用担当から見ても、中々これまでの経験ができる会社は少ないんじゃないかな、と思います。その他に、VTのコンプライアンス推進室ならではのエピソードとかってあったりしませんか?

Ono:やっぱり、やる気があればいろんな仕事を経験できるところですね。それは業務範囲もそうですけど、細かく業務について指示を出されることってVTはあんまりないと思うんですよね。こういうことをやりたいから対応してくれみたいな、ざっくりと何かお願いをされる、っていうことが多いと思うんで。自分で色々考えて、自分の好きなように仕事を進めていったりとか、ある程度自分の裁量で仕事を進めていける。逆に言うと責任が発生するじゃないですけど、それが嫌な人もいるかもしれないです。ただ、僕の感覚的には自由度があってやりやすいなと。そこがいいところかなと、思います。

あとは、M&Aの法務労務DDに携わったことが印象に残っています。どの案件もとても苦労しましたが、経験者の協力を得たり、わからないことはその都度必死に調べたりしながら進めることができました。他の弁護士でもM&A案件に携わる機会はそう多くないと思うので、貴重な経験を積んでいることに感謝しています。

現在の課題

Nakanishi:確かに、自由度というか自分の裁量で仕事を進めていける点は、VTの社風というか特徴の一つですよね。それでは、そろそろ今回のコンプライアンス推進室の募集についてお話していただきたいと思うのですが、その前に現在抱いているコンプライアンス推進室の課題について伺っていいでしょうか?

Ono:グループ全体のコンプライアンスの底上げのための取り組みが少し足りていないと思います。グループ各社からはコンプライアンス案件の報告をはじめとして、法律的な問題、コンプライアンス関連の問題について次々と相談・連絡が入ってきます。もちろん、そういったものについては定期的にグループ全体に共有していますが、もっとタイムリーに、1つの案件から学べることをグループ全体に対して共有していきたいと考えています。

あとは、部署内の業務フローの整理、知識・経験の共有、教育体制の整備などです。時代の流れ的にも、子会社数の増え方的にもコンプライアンス推進室の役割はますます重要になっていくのではないかと思っています。ただ、そうなったときに、人材がいないという問題に直面することもあると思うので、新しい人を採用して、教育して、誰でも一定レベルの業務をこなせる体制を整えたいと思っています。

最後に、2人ではどうしても限界があると思うので、新しい人を入れて、部署内の業務をもっとスピード感をもって進めていきたいです。

小野さんと江藤さんの写真

募集背景

Nakanishi:それでは、上記の課題とも繋がるかと思いますが、今回コンプライアンス推進室の募集を何故行うことになったのか、教えてもらえますか?

Ono:お話したとおり、全社レベルでのコンプライアンスの推進というか底上げもできていなかったし、やりたいことが中々進まないと感じることがあったので、増員したいなと考えました。どなたかに新しく入っていただいて、自分なり江藤さんなり、誰かの仕事を新しい方にやっていただいて、余力ができたところでそういう今までできていなかったことをやっていきたいなっていうのが最初の思いですね。

なので、まずはボリュームが大きい契約書とか規程のチェック。そういうことをやっていただける人がいいなと。ただ、その人がやらないといけないわけでもないので、コンプライアンス推進室の誰かがそういった業務をして、他の誰かの手が空いたらその人に、今話したような、コンプライアンスの底上げの試みをやってもらってもいいのかな、と思っています。

求める人物像

Nakanishi:まずは契約書などのチェックをお任せしたいという話ですが、どういう人と一緒に働きたい、といったイメージはありますか?

Ono:もちろん契約書チェックし慣れてる人、がいいかなとは思うんですけど。

でもそこが仮にあまり経験がない人でも、向上心がある人がいいです。知らないことが毎日出てきて、その都度調べながらやるっていう感じになると思うんで。そこを調べずに、自分が持ってる知識で、なんかよく分からないけどこうなんじゃないかなみたいなことは、できるだけやめてほしいな、と。とりあえず何かしら調べるっていうことができる人がいいかなと思います。

その次はコミュニケーションの力がある人というか、相手と人間関係を構築して信頼関係を築ける人。法務の仕事って何か成果が数字で見えてくるっていうものではないので。やっぱり何か頼ってもらって、その人の困ってることを助けてあげるみたいなことが基本かなと思うんです。ただ頼ってもらうためには、そもそもある程度の人間関係というか、信頼関係がないと、なかなか話も持ってこようとは思わないでしょうから。

なので、自分が思ってることをちゃんと言葉とか文章にして伝えられる。相手が思ってることを汲み取って、答えてあげる。みたいな基本的なことができる人がいいかなと思います。

思い描く未来像

Nakanishi:ありがとうございます。ここまでの質問はこれまでのこと、過去についての質問が多かったので、これからのこと、未来についても質問していきたいなと思います。コンプライアンス推進室で今後こんなことをしていきたいとか、今こういうことを目標に動いているとか、何かそういったものがあれば教えてほしいです。

Ono:そうですね。現在は僕と江藤さんの2人で業務に取り組んでいますが、これから新しい人に入っていただいたら3人とかそれ以上で部署を運営していくことになると思うんです。そうなったときに、コンプライアンス推進室の業務の質が、人によってバラバラにならないようにしないといけないなと思っています。
業務の棚卸というか、やらなくていいことがないかとか、やらないといけないことでもできるだけルーティン化できるように、マニュアルとまではいかなくても、教えてあげられるようなものを準備したりしないといけないかなと。直近でまずはこれらをやった方がいいんじゃないかなと思っていますね。

それができたら、おそらくさっき言ったようなコンプライアンスの推進とか、今まで手をつけられていなかったことができるようになるんじゃないかなと思っていて。まずはそういうことを早めにやっていきたいな、と思っていますね。

今まで話したことは会社にとって、利益のマイナスを減らすみたいなことだと思うんです。それがコンプライアンス推進室にまず求められてることだと思うので、それをきっちりやりたいと思っています。
それがある程度できるようになってきたら今度は、利益を増やす方法で何か会社に貢献できることがないかなと。何かしたら企業価値が向上するみたいな簡単な話ではないんですけど、そういう業務にももっと関与できたらいいのかな、と思っています。

おわりに

お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございました。

もし皆さんの周りに、法務・コンプライアンスを経験していて「より法務の専門性を高めていきたい」「自由度の高い職場で働きたい」という方がいたら、「うちの会社がこんな募集をやっているよ~」とこの記事を紹介してもらえると嬉しいです。

・インタビュイー:コンプライアンス推進室 室長 小野さん
・インタビュアー・執筆・編集:採用担当 中西

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